【英検1級が語る】英検ってどんな試験?

英検

英検は有名でしょ!

学習者さん
学習者さん

いつもごまちゃんに質問してばかりだけど、さすがに英検は有名だから知ってるよ!

ごま
ごま

そうだよね。国内最大級の英語資格試験だし、学生のころから馴染みがある人も多いはず!

学習者さん
学習者さん

でも、1級なんて未知の世界だし、そもそも何級があるのかよく分からないな…

ごま
ごま

任せて!英検3~1級まで取得した経験から、試験内容やいいところを紹介していくよ!

英検ってどんな試験?

試験概要

英検の正式名称は実用英語技能検定。文部科学省後援のもと行われている、国内最大級の英語資格試験です!

受験級は2024年3月現在、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階があります。試験は基本的にマークシート形式で、3級以上はライティング(英作文)があります。また、3級以上は1次試験と2次試験があり、1次試験ではリーディング・ライティング・リスニング、2次試験ではスピーキングの力をはかっています。(4・5級ではリーディングとリスニングのテストを行い、任意でスピーキングテストを受けることができます。)

2025年度には準2級と2級の間に「準2級プラス」という中間級が新設予定です!英検はこのようにときどきリニューアルすることがあるので最新の試験内容に合わせた対策が必要になります。

開催時期

英検の受験機会は年に3回のみです!TOEICと比べてしまうとかなり少ない印象ですね。時期は大体決まっていて、5月~7月に「第1回検定」、9月~11月に「第2回検定」、翌年1月~3月に「第3回検定」となっています。チャンスが少ない分、いつ試験を受けるか決めて計画的に準備していく必要があります。また、受験や就職で英検が必要な場合は、試験結果が自分の書類の提出期限に間に合うかも気を付けて確認するようにしましょう!

受験料

受験料は、受験級によって異なります。2024年3月現在、5級の4100円から1級の12500円までかなり差があります。また、2級以下は塾や学校で団体受験をすることができ、そちらの場合は5級2500円から2級6900円とかなり安くなるように設定されています。お子様の受験などで団体申し込みができる場合はこちらのほうがお得になりますね!準1級・1級を受けるときや団体に所属していない人が個人で申し込みをするときは本会場での受験になるので、前者の価格帯になります。

会場

中学校や大学、専門学校などが会場になることが多いです。申し込み時に希望は出せますが、必ずしも希望通りになるとは限らないそうです。私は今のところ希望の場所で受験できたことしかないので、実際のところははっきりとわかってはいません。

ちなみに1級の2次試験に関しては全国14受験地のみとなっており、お住まいの地域によっては遠征する必要がでてきます。2024年3月現在の受験地は、札幌、仙台、横浜市、千代田、新宿・豊島、世田谷、新潟、名古屋、京都、梅田、天王寺、広島、福岡、沖縄本島南部となっています。
私は幸い日帰りで行けるような場所ではありましたが、普段の生活圏ではなかったので大学受験の時のような気持ちで電車で出かけて行ったのを今でも覚えていますw
2次試験は日曜や祝日に行われるので、前日から出かけなければいけない場合は大変ですね。

どんな人が受けるの?

受験に向けた学生さん・単位認定

一部の高校・大学では、所定の英検を持っていると入試の点数に加点があったり、そもそも英語の試験が免除になったり、単位として認定されたりします。特に入試に関しては、受験勉強で他の教科にも力を入れないといけない場合、事前に取っておける英検は大きなアドバンテージになりますね!

留学のため

英検HPによると、現在北米を含む約400大学・カレッジが留学時の語学力証明として英検を認定しています。オーストラリアでは5州の州立高校全校が認定しているそうです。留学というとTOEFLやiELTSなど他の英語資格試験を受けて準備することが多いですが、英検も生かせる場があるのです!

他の試験の一部免除や加点に

中には英検を持っていることで他の試験の一部免除や加点になることがあります。例えば、観光庁長官が実施する通訳案内士試験(通訳ガイド試験)では、英検1級を持っていると一次試験の外国語(英語)科目の受験が免除されます。教員採用試験でも、多くの県や市で英検1級による英語専門試験の免除があります。これらの試験では面接対策など他にやりたいことも多く出てくるので、英検をとっておいて試験が一部免除になるのはかなり大きいといえるでしょう。

学習のレベルチェックとして

冒頭で書いたように、英検は級に分かれているので1つ1つ合格を目指していくことで着実にステップアップしていくことができます。学生が受けるイメージだから受けに行くのは恥ずかしいよ~と思う大人の学習者さんもいるかもしれませんが、意外と大人の英検受験者も多くいますよ

大人が英語を学び直しするのであれば、私個人としても英検はおすすめしたい試験です。「〇級合格」と明確なゴールを持つのは試験対策をするにもモチベーションを維持するにも大切なことです。

英検の良いところ

4技能すべて伸ばせる

英検のメリットは何といっても、「4技能すべて伸ばせる」ところでしょう!4技能とは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4つの力を指します。英語を自由自在に使い、理解するためにはどれも欠かせません。英検では3級以上からこの4技能をすべて試されることになります。

試験内容としても、「実用英語」と試験名に入っているだけあって、実生活にありそうな会話がリスニングに出てきたり、日常見かける記事を読むのに理解できているべき語彙が使われていたりします。2次試験もイラストの状況を説明する問題や自分の意見を述べる問題など、きちんと必要な英語運用能力がはかれるようにできています。

日本では知名度が高い

実は海外では英検の知名度はあまり高くないのですが、日本では英語の試験と言えば英検と言ってもいいくらい、有名ですよね!履歴書に書いて英語力を示せますし、英語にかかわる職場であれば「英検は何級持ってるの?」と会話になることも多々あるでしょう。英語力の証明としてブランド力があります。

英検S-CBTなら気軽

英検S-CBTとは、コンピューターで受験する、英検(従来型)と同等の級・資格・英検CSEスコアを取得できる検定です。パソコン+ヘッドセットのある試験会場に1日行くだけで1次試験・2次試験のすべての内容を完結できてしまいます!


基本的に毎週土日に開催されており(一部エリアでは平日にも実施)、かつ1日で試験が完結するので、予定に合わせて柔軟に受験日程を決められます。

また、検定期間内に同一級を2回まで、英検(従来型)とあわせると最大3回まで受験可能なため、受験のチャンスを増やすことも可能です。ただし、1級はS-CBTで受験できないので、1級を目指している場合は気をつけましょう。

まとめ

英検は言わずと知れた、英語力を証明できる試験です!4技能すべてしっかりはかることができ、次の級を目指しているうちにバランスよく英語力を伸ばしていくことができます。英検S-CBTも併用すれば気軽に挑戦することができるので、これから英語を学び直したい方にもおすすめしたい試験です!

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