早いほうがいい?子どもの英会話

英会話

子どもには英語を…

ママさん
ママさん

子どもには英語を話せるようになってほしい!早いうちに英会話教室に通わせたらネイティブ並みの発音で話せるようになるかしら…?

ごま
ごま

せっかくなら良い発音で話せるようになってほしいよね。英会話教室に通っていた経験+英会話講師として働いた経験から気づいたことを伝えていくね!

英会話教室で講師として働いていると、小さいお子様がいる保護者様からたくさんのお問い合わせをいただきます。

「子供には英語を話せるようになってほしいんです!」

「小さいうちから始めればよい発音が身につきますか?」

「ネイティブの先生の授業なら発音もネイティブみたいになりますか?」

みたいな感じですね。

本記事では私が英会話教室で子どもたちを見ていて感じることと、自分が子どものころから英会話教室に通ってきて感じたことをお伝えしていきます!

子どもの英会話教室

始める時期は?

「とにかく早いほうが…!!」という気持ちもわかります。実際、「もうすぐ1歳なんですが英会話のクラスに入れますか?」とお問い合わせをいただいたこともあります。ですが、「英会話を習いに行く」のであれば、幼稚園くらい(3~4歳程度)からをおすすめします。

なぜかというと、何の活動をしているのか、自分が何をしたらいいのか分からなかったり、そもそもクラスに集中できないお子さんが非常に多いからです。

個人差はありますが、年中・年長さんくらいになれば知っている日本語も増える分、新しい語彙が身につきやすくなります。これがもっと幼い子だと、Monday~Sundayと曜日を教えようにも曜日という概念が伝わらなかったりして難しくなるのです…

保護者の立場からしても、なかなかお子さんの英語が伸びないと「月謝を払っているのに…!」と感じてしまいますよね。お互いのためにも、習い事として英会話教室に通うならある程度お子さんが指示を聞けるようになったり、日本語で知っていることが増えてから始めるほうが良いです。

発音は早いほうがいいって聞いたけど?

「早いうちからネイティブの英語を聞かせたい」という声もよく聞きます。

これに関しては私もその通りだなと思っています。ですが、「ネイティブの英語を聞かせる=英会話」というのは短絡的すぎます。

英会話教室にぽーんと入れたら英語が聞けるようになるわけではありません。もちろんやらないよりはできるようになりますが、任せっきりではなかなか難しいのが現実です。

赤ちゃんは周りから日本語で話しかけられて、周りで日本語が飛び交っている環境で育てられて初めての日本語を発しますよね。これはかなりのインプット量です。英語に関しても同じことを期待するなら、それだけの英語のインプットができる環境を整えなければなりません。つまり、週1~2回英会話教室で英語を聞くだけでは残念ながら足りません…

というわけで、おうちでも英語に触れられる環境を作りましょう!高い幼児英語教材を買わなくても、今はYouTubeやNetflixを駆使していくらでも英語のコンテンツを用意できます!セサミストリートやスポンジボブのような日本でもおなじみのアニメを英語で流したり、Blueyのような英語圏で子どもが見ているアニメをつけるのがおすすめです。

あまり押し付けて英語嫌いになってしまっては元も子もないので、楽しめることを最優先にしましょう!

講師目線で気づいたこと

幼児クラスを見ていて思うことがいくつかあります。

まず、ぐんぐん英語が伸びていく子は家でも英語に触れているということです。しかも、必ずしも親主導ではなくて、子どものほうから「レッスンで歌った○○を聞きたい」みたいな感じで頼んでYouTubeで流してもらっているんだとか。

たくさん触れたほうがいいというのは一つ上の項目でもお伝えした通りなんですが、この事例で大事なのは「子どもが英語を楽しいと思っている、もっとやりたいと感じている」ところです!

英会話教室に行ってみて、こういうポジティブな気持ちが芽生えるのは非常に理想的ですね。一方で親の強い希望で英語をやらせたくて2歳くらいの子を教室に連れてきて、当の本人は何が起こっているか分からず「イヤイヤ~」となる場面もよく見ますので、繰り返しになりますが習い事で英語をやるならもう少し後でもいいのかなと思ってしまいます。

同じような親がやる気満々の例で言うと、せっかく英会話教室でネイティブの先生の発音を聞かせていても、返ってくる発音が何ともカタカナ英語…というときがあります。巷で流行りの「おうち英語」の弊害と言えそうです。

親からしたら子どもが英単語を覚えてくれた!うちの子は英語を勉強している!という感じなんでしょうけども、発音に関してだけはちょっと危ういなあと思ってしまいます。英語学習環境を整えるうえで親のサポートは絶対に必要ですが、必ずしも親が教えなくても良いと思います。親のカタカナ英語をリピートして覚えてきた子は、なかなかその癖が抜けません…。単語自体やその意味は覚えられていて素晴らしいんですけどね!

親が楽しく英語を学べる環境づくりに尽力して子どもの「楽しい」という学ぶ意欲を育ててあげて、肝心な英語を吸収することに関しては子どもに委ねているパターンが、うまくいっていることが多いと思っています。

【体験談】6歳から英会話に通ってみて

ここからは私が英会話教室に通っていた経験から思うことをお伝えしていきます。

良かったことに関してはこちらの記事にまとめていますので、今回は発音に関してちょっと反省していることをまとめたいと思います。

先生に甘えすぎた…

6歳から英会話を習っていって、最初にフォニックスや基本的な語彙を学んでいったので、スペルを見て英語の音を考えて発音するということはできるようになりました。ですが、正しい発音の習得に関しては、「できたつもり」になっていたなあと後から思います。

先生のせいにするつもりはありませんが、ネイティブの先生といえど、日本に住んで働いているので「日本人の英語発音」にめちゃめちゃ慣れ親しんでいるんですよね…!これが良くも悪くもある点です。

発音が違えば先生は指摘してくれますが、正直通じてはいるので、子どもの私にはきっちり発音を直す気になれませんでした…。先生たちも「英会話」を教えている意識なので細かい発音より「英語で言えること」を増やすことにフォーカスしてくれていたのもあります。

結果として、私は「ある程度英語が話せる!!」という自信をもって大学に進学したのですが、英語音声学の授業でボロクソに指摘されて、自分の発音が正しくなかったことに気づきました

初めて行った海外旅行(アメリカ)でも、通じるのは通じるのですがこっちが「Can I get water please?」と頼んだら「water, right? OK.」みたいな感じで発音のせいで確認されたり(聞き返されたり)することに気づきました。

悔しかったのでその後ELSAという発音矯正アプリで練習し、オンライン英会話でも日本人慣れしていなさそうなネイティブと話したりして、発音はまあまあマシになったと思っていますが、この経験を踏まえると英会話教室だけでは発音は完璧にならなかった…というのが私個人の結論です。

まとめ

英語の発音を聞かせるなら、小さいうちから親の全面協力のもとアニメなどで楽しく触れさせるのがおすすめだと思います!親が楽しく英語を学べる環境づくりに尽力して子どもの「楽しい」という学ぶ意欲を育ててあげて、肝心な英語を吸収することに関しては子どもに委ね、ごり押ししすぎないことが大切です。

習い事として英会話に行くなら日本語でも意思疎通がとれ、活動に集中できるようになる幼稚園くらいからが良さそうです。

結局のところ英会話教室に頼りきりでは習得できないので、環境づくりや学習する本人のモチベーション維持がカギとなります。

タイトルとURLをコピーしました